耳毛抜きについて👂
当店では、基本的に耳毛抜きは行っておりません。
耳毛を無理に抜くことのいくつかの問題点として、耳道に損傷を与えたり、毛包にダメージを与えることで、外耳炎を悪化させる原因となることがあります。
人間の花粉症の方が鼻毛を無理に抜くことに似ており、アレルギー物質が入りやすくなったり、散歩中に草の種などが耳に入り込むリスクが高まるためです。
また、耳の皮膚が荒れている場合に耳毛を無理に抜くと、刺激となってかゆみや炎症が悪化する可能性もあります。抜いたことで自浄作用がなくなり、余計に耳垢が溜まりやすくなります。
耳毛の役割と処理方法
耳毛は、耳道を保護するために生えており、外からのゴミや異物、そして水をはじく役割を持っています。
当店では、わんちゃんの耳の健康を第一に考え、以下の方法を推奨しています:
1.第一選択肢 → 耳毛抜きは行わない
2.第二選択肢 → 耳毛切りハサミで手前の毛をカット(耳道に毛が入らないよう配慮)
3.第三選択肢 → 間引く程度に毛流れに沿って抜く
耳毛をカットする際は、耳道に毛が落ちないよう慎重に手前の毛のみをカットします。毛が耳道に落ちると、炎症の原因となることがあるため、十分に配慮しています。
耳掃除について
耳垢は、実は悪者ではなく、健康な耳を守るために重要な役割を果たしています。
耳道内の湿度やpHバランスを維持することで、細菌や真菌などの異常繁殖を防ぎます。また、耳垢には異物や虫をトラップするコーティングの役割もあります。
耳垢は、ベルトコンベアのように少しずつ外に運ばれていくため、健康な犬の耳垢は無理に取らない方が良いとされています。
そのため、当店では見える範囲で耳介の汚れを軽く拭き取る程度にとどめ、過剰に耳垢を取り除くことはありません。
クリーナーなどでお耳の付け根をもみ洗ったりすることも、病院ではないのでお耳の奥の状態が見れないので鼓膜が破れたりする危険な行為のため、当店では行っておりません。
もし耳垢が多かったり、赤みがひどいなどあるときはグルーマーはケアはできますが治療や診断は獣医さんでないと出来ませんので動物病院への受診をおすすめさせていただきます。
獣医さんから耳毛抜きを指示された場合や、耳毛がない方が耳の状態を保つために必要だと判断された場合は、お気軽にご相談ください。
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